日本茶ソムリエを目指す
カテキンに含まれる栄養素の健康効果でも人気
食卓の洋風化で一時、影が薄くなっていた日本茶ですが、最近は専門カフェが次々に生まれ、急激に人気を伸ばしています。より美味しく飲むために知識や技術を習得し、楽しもうと、日本茶を趣味にしている人も増えています。
日本人にとって、最も馴染みの深い日本茶は、茶葉を蒸して(加熱処理)酸化・発酵を防ぎ、揉んで乾燥させるという独特の製法で作られる、日本固有の飲料です。
ですから、品種や生産地はもちろんのこと、淹れるお湯の温度や蒸らす時間などによっても、風味や香りは微妙に変わってきます。そういう個性や能力を持つ、繊細な日本茶の中から、自分の嗜好にあったおいしいお茶を探し出し、ティータイムをより楽しくする趣味でもあります。
さわやかで香ばしい風味のもの、まろやかな甘みのもの、甘味と渋みと旨味が調和した爽やかな味わいのもの、などなど、奥深い魅力を持つ日本茶を楽しむようにしましょう。
日本茶はまた、お茶の渋みであるタンニンに殺菌効果があると昔から言われており、さらに近年は、緑茶のカテキンに含まれるエピガロカテキンガレートが、エネルギーとして脂肪を消費しやすくし、水出し茶に多く含まれるエピガロカテキンが免疫を活性化すると注目されるなど、健康効果の面でも人気を集めています。
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日本茶メーカーや専門店の講習会に参加して知識を広める
日本茶に関しては、千利休以来の茶道の文化があるため、習うための情報や機会は豊富で、いつでも手軽に始められると言っていいでしょう。
また用具は、急須と湯呑(2個)セットが1000円ぐらいから、材料のお茶は100g300円ぐらいから、お茶の専門店やホームセンターなどで購入できます。
初心者が少し専門的にお茶を始める時は、専門店などの担当者から話を聞いて、アドバイスを受けるようにするとよいでしょう。
また、日本茶のメーカーや専門店、日本茶カフェなどが、お茶の教室を開いたり、講習会やセミナーをよく開催したりするので、参加して知識を広め、技術を習得するのがお勧めです。参加者同士で交流が深められ、情報の交換などにも役立ちます。
日本茶の奥深さを極めようとするなら、インストラクターやアドバイザーの資格を取得して、日本茶ソムリエを目指すことです。
日本茶インストラクター(NPO法人日本茶インストラクター協会)は、日本茶全般の知識と技術を学び、消費者や初級指導者(日本茶アドバイザー)に対し、指導・助言する立場の中級指導者です。
協会の通信講座を4~6ヶ月受講し、筆記と実技の検定試験に合格すれば、認定資格を取得できます。受講料は7万1280円(茶鑑定器具セットや教材料などを含む)、受験料は2万1600円。
取得後は、専門学校やカルチャースクールの講習会の講師の他、日本茶カフェのプロデュース、日本茶アドバイザーの指導・育成、さらには独立して日本茶教室を開くのも夢ではありません。
また、日本茶アドバイザーの場合は、インストラクターをアシストする一方、お茶の販売店などで消費者に指導・助言したりしながら、上のインストラクターを目指します。
今後、日本食や日本茶はさらに世界的に評価され、広がると思われます。日本茶インストラクターやアドバイザーの活躍の場も、日本に限らず世界になるのではないでしょうか。
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高級日本茶の価格の一1例
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賞味期限:10ヶ月
サイズ:缶(径80×高140mm)、箱(縦170×横100×奥105mm)
(京都・舞妓の茶本舗 通販ページより)