ミエリンの主原料は良質の脂肪、補給にはアマニ油や魚油、オリーブ油

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ミエリンの80%は脂肪でできている

「ミエリン」の強化には、食事から摂る栄養成分にも気を配ることが大切です。脳のネットワークの情報伝達をスムーズにする役割を担うミエリンは、70~80%が脂肪で、残りはタンパク質からできています。

脂肪には、絶縁体(電気を流さない物質)の性質が備わっており、これが、電気信号の伝導効率を高めるミエリンの特徴なのです。

ちなみに、脳の構成成分となる脂肪を詳しく見ると、コレステロールが約50%、不飽和脂肪酸のオメガ3が約25%、リン脂質が約25%となっています。ミエリンの強化には、これらの脂肪を補うことが効果的と言えます。

コレステロールは、卵黄や肉の脂身などに含まれているので、通常の食事をとっていれば、不足する心配はまずないでしょう。逆に、積極的に行わなければならないのは、オメガ3やリン脂質などです。

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ミエリンの材料や脳のエネルギーとなる脂肪

まず、オメガ3は専門的には多価不飽和脂肪酸というタイプの脂質で、亜麻仁油(植物の亜麻の種子を絞った油)やエゴマ油、魚油に多く含まれています。

特に亜麻仁油は、オメガ3であるα-リノレン酸の含有率が50~60%と非常に高いのが特徴です。これほどまでにα-リノレン酸の多い油は他に類を見ません。

亜麻仁油を毎日小さじ一杯とるだけで、オメガ3の一日の必要量を十分に補えます。亜麻仁油は加熱調理に適さないので、食べる直前に味噌汁やスープ、サラダなどにかけてとるといいでしょう。

魚油の成分であるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)も良質のオメガ3で、普段の食事で脂の乗った魚を常食することは大変有効です。

リン脂質は、卵黄や大豆食品に含まれています。卵料理の他、納豆や豆腐、枝豆などの大豆食品を意識的にとるようにしましょう。

最近は、オメガ3とリン脂質を同時にとれるオキアミ油が話題になっています。これはプランクトンの一種であるオキアミから抽出された油脂のこと。まだ国内での流通量は少ないのですが、注目すべき健脳油です。

さらに脂肪は、脳のエネルギーとしても使われます。心臓疾患を減らす効果のあるオメガ9脂肪酸(オレイン酸)が多いオリーブ油や、分解されやすい中鎖脂肪酸が多い ココナッツ油などの良質な油は、脳のエネルギー源として特におすすめです。

これらの脂肪を毎日取れば、ミエリンが強化されて脳の衰えを防ぐ効果をもたらすと言えるでしょう。

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