ビタミンB群の補給で記憶力が向上

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食事で重要なことは、「頭のビタミン」といわれるビタミンB群をとることです。中でも、ミエリンの機能維持に欠かせないと考えられるのがビタミンB12です。

ビタミンB12は、神経細胞の情報伝達の通り道である神経線維(軸索)の働きを高め、脳からの情報伝達を正常に保ちます。

この時、ビタミンB12によって神経線維を包んでいるミエリンが修復されるのではないかと推察されます。

実際に、ビタミンB12が脳を活性化する効果については、海外で数を多くの研究が行われています。

米国コロラド大学では、物忘れや失見当識(時間や方向感覚が失われること)などの症状がある患者さん39人にビタミンB12を摂取してもらう試験を行いました。すると、全ての患者さんに症状の改善効果があったのです。

また、米国で行われた別の試験では、記憶力の衰えた患者さん33人にビタミンB12を毎日摂取してもらい、記憶力や判断力を測るテストを実施。

その結果、25人に著しい成績向上が認められ、半年後には全員の記憶力が改善したと報告されたそうです。

これらの試験結果は、ビタミンB12の働きによってミエリンが強化され、情報伝達がスピードアップしたことを示しているでしょう。

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高齢者ほど不足しやすいビタミンB群

問題は、年をとると食が細くなって、ビタミンB12を十分に補ない人が多くなることです。コロラド大学の研究では、高齢者の5人に1人がビタミンB12不足であり、記憶力や計算力が衰えやすいと報告されています。

ビタミンB12は、カキなどの貝類やのり、魚卵、イワシ、サンマ、ニシン、牛、豚、鶏のレバーに多く含まれています。これらの食品を、意識的に1日1品以上取ると良いでしょう。他にもビタミンB群は、健脳成分の宝庫です。

ビタミンB1は、糖をエネルギーに変える性質があり、脳の働きを正常に保つことに役立ちます。ビタミンB1の多い食品には、豚肉、レバー、豆類、穀物の胚芽(米ぬか)などがあります。

ビタミンB6は、たんぱく質の代謝(体内で行われる化学反応)に関わっており、脳の神経伝達物質を生成するために必要な栄養素です。ビタミンB6は、カツオ、マグロ、レバー、肉、バナナなどに多く含まれています。これらの食品からビタミンB群を補い、担いミエリン強化の一助にしてください。

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