ハチミツには整腸作用があり、ヨーグルトにひとさじ加えれば効果が高まり便秘や下痢にも効果大。
はちみつが腸内環境を改善する
最近、腸内フローラという言葉をよく耳にします。腸内フローラとは、小腸の終わりから大腸にかけて、腸内にかけて、腸内に住み着いている腸内細菌が、あたかも花畑のようにびっしりと敷き詰められている様子を言います。
健康な腸では、腸内細菌の善玉菌が優勢なのですが、生活習慣が乱れたりストレスがたまったりすると、たちまち悪玉菌が優勢になります。
すると、腸内フローラの美しさが損なわれて腸の働きが衰え、便秘や下痢を招きやすくなるのです。
そんな悪玉菌が優勢の腸内環境を改善させるのに有効なのが蜂蜜です。ハチミツには、難消化性で小腸では吸収されずに大腸まで届く「オリゴ糖」や、有機酸で同じく大腸まで届く「グルコン酸」といった、腸内環境の改善に役立つ成分が含まれています。
これらは、大腸で善玉菌の代表格であるビフィズス菌のエサとなってビフィズス菌を増やしたり、活性を促したりする作用があります。
ビフィズス菌が増えれば、悪玉菌の増殖が抑えられて美しい腸内フローラに変わり、便秘や下痢の解消につながるのです。
【スポンサードリンク】
ヨーグルトと合わせてとろう
また、蜂蜜に含まれる必須アミノ酸のトリプトファンも便秘や下痢の解消に一役買うと考えられます。
トリプトファンは、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの材料となる成分です。トリプトファンを補うと脳内でセロトニンの分泌が増え、人間は幸福を感じてストレスが軽減します。
すると、自律神経(意思とは無関係に血管や内臓の働きを支配する神経)のうちの副交感神経(心身をリラックスさせる神経)が優位に働くようになって腸の働きが活性化すると、考えられるのです。
ちなみに、蜂蜜とヨーグルトを合わせた「はちみつヨーグルト」は非常に優れた整腸食です。ヨーグルトにはビフィズス菌や乳酸菌が多く含まれているので、ハチミツと一緒にとれば、相乗効果で抜群の整腸作用を発揮します。
その際、ヨーグルトは糖の入っていないプレーンタイプを選び、砂糖代わりの甘味料として蜂蜜をひとさじ加えてください。