アロマテラピー 精油の作用

植物が作り出した精油は、人の心身にも様々な影響を与えます。そうした精油の力を利用するのがアロマテラピーです。精油が人間に与える作用にはどのようなものがあるのでしょうか。

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精油の様々な作用

精油は植物自体が目的を持って作ったものであり、そのため、もとになる植物によって構成成分が異なり、それぞれ独特の香りや性質をもちます。

例えば柑橘系の香りを嗅いで、リフレッシュした気分になったり、ウッディな香りを嗅いで気持ちが落ち着いたりした経験のある人も多いでしょう。

好きな香りを嗅いで気持ちが落ち着いたなら、心だけでなく身体にも「鎮静作用」が働きます。逆に、苦手な香りを嗅いだ時は身体が緊張し、心まで硬くなるような感覚になるものです。

このような精油の香りがもたらす心身の変化は、多くの人に共通することが多いようです。一方で、同じ一つの精油でも、人によって、またその時々の体調などによって、作用が異なることもあります。これも、アロマテラピーの奥深さです。

また、香りを嗅いだ時に感じるイメージが、そのまま心身にもたらされる作用と同じことが多いのは、昔から続く人類と植物との関わりが背景にあるためと考えられます。

植物を食べたり、薬にしたり、住まいや衣服にしてきた歴史が、現代の私たちの生活や感性に活かされているのです。

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精油が心身にもたらす主な作用

心身への作用

鎮静作用
神経系の働きを鎮めて心身をリラックスさせる作用。

鎮痛作用
痛みを和らげる作用。

消化促進・食欲増進作用
胃腸の働きを活発にし、食欲を増進する作用。胃の働きを良くすることは健胃作用と言う。

強壮作用
身体の各部や全身の機能を高める作用。

去痰作用
痰を切り、排出を即す作用。

免疫賦活作用
免疫の働きを高めて活性化する作用。賦活とは活性化させること。

ホルモン調節作用
ホルモン分泌を調節する作用。

利尿作用
尿の排泄を即す作用。

皮膚への作用

保湿作用
皮膚の潤いを保ち、乾燥を防ぐ作用。

収斂作用
皮膚を引き締める作用。

細菌やウイルス、虫などへの作用

抗ウイルス作用
ウイルスの増殖を抑える作用。

抗菌作用
細菌の増殖を抑える作用

抗真菌作用
カビや酵母などの真菌の増殖を抑える作用。

殺菌作用
人体に有害な細菌などを殺す作用。

虫除け作用
虫を遠ざける作用。

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作用別の主な精油例

鎮静作用:クラリセージ、ラベンダー

鎮痛作用:カモミール・ローマンゼラニウム

消化促進・食欲増進作用:オレンジ・スイート、ブラックペッパー

強壮作用:オレンジスイート、ゼラニウム

去痰作用:ティートリー、ユーカリ

免疫賦活作用:フランキンセンス、ミルラ

ホルモン調節作用:クラリセージ、ゼラニウム

利尿作用:サイプレス、ジュニパーベリー

保湿作用:ローズオットーサンダルウッド

収斂作用:サイプレス、イランイラン

抗ウイルス、抗菌、抗真菌、殺菌作用:ティートリー、ユーカリ

虫除け作用:レモングラス、ゼラニウム

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