物忘れは背骨の歪みを正せばスッキリ解消?

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背骨と脳の間には密接な関係がある

「最近、物忘れをすることが多くなったと感じる」「些細なうっかりミスをすることが増えた」「物覚えが悪くなった」。体の様々な部位の衰えとともに、脳の衰えを実感している人は大勢いると思います。

こうした脳の衰えは、年と共に起こる老化の一環であると考える人は多いと思います。

しかし、一方で「物忘れやうっかりミスの多発には、背骨の歪みが大きく関わっている」と言うと、驚く人が多いのではないでしょうか。

背骨と脳は、一見無関係のように思えます。しかし、実は背骨と脳との間には密接な関係があり、互いに大きく影響を与え合っているのです。

脳の大部分を占める大脳の下部中央には脳幹があり、その脳幹の一番下に当たる延髄は、さらに脊髄へとつながっています。

脊髄は神経線維の束で、背骨(脊椎)に囲まれた状態で背中の中を通り、腰の辺りまで延びています。

脳と脊髄は共に髄膜という薄い膜で覆われており、その中は脳脊髄液という液体で満たされています。

脳と脊髄は、頭蓋骨と背骨の隙間を満たす脳脊髄液の中で浮かんでいるような状態になっているわけです。

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脳と脊髄に栄養供給を行う脳脊髄液

西洋医学では、互いにつながる脳と脊髄を合わせて「中枢神経」と呼ばれます。また、ヨガや気功の世界においても、脳と脊髄は別々の組織ではなく、「脊髄が伸びて脳になった」考えられています。つまり、脳と脊髄はひとつの器官として見ることができるわけです。

そのため、脊髄が通る背骨に歪みが起こると、脊髄と構造的に繋がっている脳にもその悪影響が伝わります。

まず、背骨が歪むと、髄膜の中を満たす脳脊髄液の循環が滞ります。

脳脊髄液は、脳と脊髄を衝撃から守ると共に、髄膜内を循環して、脳と脊髄に栄養の供給を行ったり不要になった物質を除去したりする役割も担っています。

背骨が歪めば、脳脊髄液の通り道も狭まって循環が妨げられます。脳脊髄液の循環がスムーズに行われないと、脳への栄養供給や老廃物の排出がうまくいかなくなり、結果として、脳の働きも低下しやすくなるのです。

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背骨の歪みは脳の酸素不足を招く

また、特に背骨の首の部分にあたる頸椎の歪みは、脳への血流を滞らせる原因にもなります。頚椎の左右には脳へ血流を送る「椎骨動脈」が通っています。

この椎骨動脈は頚椎の一番上にある第一頸椎の横を通った後、後方へ急カーブし、さらにその直後にまた前方へ急カーブするという複雑な構造をしています。

頚椎が歪むと椎骨動脈のこの部位が頭蓋骨と第一頸椎の間で圧迫されやすくなり、脳血流が滞りやすくなるのです。

さらに、背骨が歪むと、その異常を伝える信号が脳に送られると共に、脳も背骨の歪みを戻そうと信号を送るようになります。

そしてて、脳と背骨の間で信号の行き来が増えると、常に脳に強いストレスがかかり、それが脳の衰えを招くのです。

スマートフォンやパソコンを多用し、運動不足に陥りがちな現代人は、背骨が歪みやすい生活を送っていると言えます。

背骨の歪みの有無は、下記のチェックで調べられます。脳の衰えが心配な人で背骨の歪みがあるとわかったら、できるだけ早く歪みを正す必要があります。

背骨の歪みチェック

  • 前屈体操を行う
    両足を揃えて立ち、勢いをつけず、ゆっくりと前屈する。両手の指先で床に触れられない人は、背骨の歪みが疑われる。
  • 左右の肩の高さを調べる
    鏡の前にまっすぐ立ち、自分の両肩の高さをチェックする。左右で高さが違っている人は、背骨の歪みが疑われる。
  • 背中で両手の指を組む
    右手と左手を背中に回し、両手の指を組む。両手の指先が触れない人は、背骨の歪みが疑われる。
  • 左右の足の長さを比べる
    正座をして、両足のひざ頭の位置を比較する。どちらかの膝が前に出ている人は、背骨の歪みが疑われる。
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