ハチミツ大根おろしで咳止め

蜂蜜の咳止め効果。抗菌作用で口内炎や喉痛も退き、大根おろしに加えれば効力倍増

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欧州では医療用に蜂蜜が使われる

空気が乾燥してくるこれからの季節は、風邪を引いたり、咳や喉の痛みを訴えたりする人が増えてきますが、こんな時にはハチミツが口や喉のトラブル対策に効果的です。

これには蜂蜜の抗菌作用が関わっており、古代エジプトやギリシャではハチミツがミイラの防腐剤として用いられていた他、ヨーロッパでは切り傷や血止め、口内炎などの治療に医療用の蜂蜜が使われています。

また、米国・ペンシルバニア州立大学で行われた2~18歳の子供105人を対象にした研究でも、蜂蜜は上気道感染症による咳の改善に有効と認められました。

こうした抗菌作用は、蜂蜜に含まれている数十種類のポリフェノール(植物の色素や苦味成分)を始め、酵素(体内の化学反応を助ける物質)のグルコースオキシダーゼ、グルコン酸(有機酸の一種)などの相乗効果によってもたらされると考えられています。

一方、日本でも蜂蜜は風邪薬や咳止め、喉の鎮痛薬として古くから使われており、民間薬として江戸時代から今に伝わるのがはちみつ大根です。

これは、角切りやイチョウ切りにした大根をはちみつに数時間つけておき、風邪の引きはじめにつけ汁だけを飲むものです。

しかし、大根の成分を余さずとるには、大根おろしに蜂蜜をかけて、そのまま食べることをお勧めします。

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すりおろした時に有効成分が生じる

大根にも咳止め痰切り、胃腸の消化促進、利尿などの効果があり、大根をすりおろしたときに生じるジアスターゼという酵素がかかわっていると考えられています。

さらに、辛味成分のイソチオシアネートも大根をすりおろした時に発生し、喉や呼吸器の炎症を鎮める働きと共に、喉などの粘膜に侵入したウイルスに対して抗菌作用を発揮します。

そのため、大根はすりおろした方が有効成分を多く摂取でき、そこに蜂蜜を加えることでより強力な抗菌作用や抗炎症作用、鎮痛作用も期待できるのです。

はちみつ大根おろしは、コップ半分ほど(100g程度)の大根おろしにスプーン一杯のはちみつを加えてよく混ぜます。

これを就寝前や起床時などに1日2、3回とりましょう。なお、大根おろしを放置すると辛味成分が逃げるので、食べる直前に大根をおろすようにしてください。

  • はちみつ大根おろしの作り方
    コップ半分ほど(100g程度)の大根おろしにスプーン一杯のはちみつを加えてよく混ぜる。これを就寝前や起床時などに1日2、3回とる。大根は体を冷やすので、1日の摂取量は、普通の大根で7~8センチ(300g程度)を目安にする。
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