寝付きが悪い時はハチミツ牛乳

ハチミツの入眠効果で、就寝前に牛乳に加えて飲めばアミノ酸の働きで心身の緊張が鎮まりぐっすり眠れる

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睡眠物質の材料になる成分が補える

米国・ペンシルバニア州立大学医学部の研究グループは、蜂蜜を使って次のような調査を行っています。対象者は、上気道感染症によって咳が続き、睡眠障害に悩んでいる2~18歳の子供105人です。

調査では就寝前に、

  1. 蜂蜜を与える
  2. 咳止めシロップを与える
  3. 何も与えない

以上の3つのグループに分けて、翌日に聞き取り調査を行ったところ、咳も睡眠の質も1、2、3の順に改善が見られ、蜂蜜は咳止めにも不眠にも有効と結論付けられました。

咳止め効果については、この調査の考察によれば蜂蜜の抗菌作用と粘りによって気道粘膜が保護されたことが要因と推測されています。

また、不眠が改善した理由は具体的に言及されていませんが、ハチミツには入眠作用をもたらす必須アミノ酸(体内では合成できないアミノ酸)のトリプトファンが含まれています。

トリプトファンは、摂取すると体内でセロトニンという脳内ホルモンに変わり、これが材料になって睡眠物質のメラトニンが作られるのです。

従って、蜂蜜の摂取がメラトニンの分泌を増やし、不眠を改善した要因の一つになったと考えられるでしょう。

実際にヨーロッパでは、寝つきが悪い時にはちみつをひとさじなめるのが昔からの習慣になっています。

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牛乳も睡眠物質の分泌を促進する

入眠作用を高める食品として、ハチミツと相性がいいのは牛乳です。

牛乳もトリプトファンを含んでいる他、カルシウム豊富に補えます。カルシウムには副交感神経(心身を安静にする自律神経)に働きかけてイライラを鎮める作用があり、牛乳そのものにも睡眠の質を高める効果が期待できるのです。

そして、牛乳に蜂蜜を加えて飲むと、蜂蜜の主要な糖分であるブドウ糖(グルコース)がトリプトファンの体内吸収を促すため、メラトニンがより分泌しやすい状態になります。

就寝の1時間くらい前に、ティースプーンひとさじのはちみつをコップ一杯の牛乳に混ぜてはちみつ牛乳を作り、ゆっくりと飲んでみてください。

それからテレビやスマートフォンの電源を消して、25~29℃の室温で床に入れば、リラックスしてスーッと眠いに落ち、そのままぐっすりと熟睡できるでしょう。寝つきが悪い時に、ぜひハチミツ牛乳を試してみることをお勧めします。

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