見た目だけでの判断は禁物
一般に「メタボリックシンドローム(代謝症候群)」と言えば、多くの人が「肥満」を思い浮かべると思います。
しかし、本当に問題なのは内臓の周りにつく「内臓脂肪」がたまった「内臓肥満」です。見た目にはわからないことも多く注意が必要です。この内臓肥満は、様々な病気を引き起こす要因とされています。
日本内科学会などの八つの学会が公表した、「日本におけるメタボリックシンドロームの診断基準」によると、ウエストサイズ(へそ周りのサイズ)が、男性で85センチ以上、女性では90センチ以上ならば、内臓脂肪の蓄積を注意すべき目安として、これを診断の必須項目としています。
内臓脂肪を減らすことは、メタボの危険を避けるためにも最も重要な対策の一つなのです。
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酢を12週間とって内臓脂肪が減った
酢の摂取で、内臓脂肪の減少を期待できることが、近年の試験で明らかにされました。
食品メーカーが行った試験では、肥満気味の155名の被験者を対象に、食酢を継続摂取してもらい、CTスキャンを行って、腹部脂肪の断面積を測定しました。
結果は、食酢を1日あたり15ml、もしくは30ml、12週間継続して摂取していたグループはいずれも内臓脂肪が明らかに減少していたのです。
また、体重やウエストサイズを減らす作用や皮下脂肪(皮膚の下につく脂肪)の減少にも有意な改善が見られ、酢には肥満に対する総合的な効果を期待できることがわかりました。
内臓脂肪の減少には、毎日の食事の改善、適度な有酸素運動などが欠かせませんが、併せて酢をとればさらなる改善が期待できることは間違いありません。ぜひ、酢を生活に取り入れて一刻も早い内臓脂肪の減少を目指しましょう。