干しシイタケで作る酢戻しシイタケは高血圧・高脂血を退ける

高血圧、高脂血を抑える特効成分が多く、脳梗塞の原因物質も減らす注目の降圧食酢戻しシイタケ

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実験では一週間後には血圧が低下

これまで多くの研究者や医師達によって様々な研究や対策が行われてきたにも関わらず、依然として多くの日本人が高血圧や高脂血、高血糖に悩んでいます。

高血圧・高脂血・高血糖は、いずれも動脈硬化を招く大きな原因となります。動脈硬化は、狭心症や心筋梗塞と言った心臓病をはじめ、脳梗塞や腎不全、大動脈瘤など命に関わる病気も招く、非常に怖いものです。

動脈硬化を防ぐためには、高血圧や高脂血など、動脈硬化の原因となる異常について、できるだけ早期に対策を講じる必要があります。

最近、酢に野菜を漬けた「酢ベジ」が広く人気を集めていますが、高血圧や高脂血の撃退に役立つ酢ベジとしておすすめするのは、だしの旨みを備えた干しシイタケを酢に漬けて作る「酢戻しシイタケ」です。

実はシイタケには、高血圧や高脂血を退けるのに役立つ優れた働きが備わっていることがわかっているのです。そうした働きについては、これまでに行われてきた数々の研究によって明らかにされています。

国立栄養研究所は、遺伝的に高血圧になるネズミ(生後11週)を使った実験で、高血圧に対するシイタケの効果を実証しました。

実験ではこのネズミを2つのグループに分け、一方には干しシイタケの戻し汁を、もう一方には水を与え、血圧の変化を観察しました。

その結果、干しシイタケの戻し汁を与えた群のみ、実験を始めて1週間後に血圧が下がりました。

血圧の上昇を抑える効果は戻し汁の投与を中止した生後20週まで続き、中止後には水を与えた群と同程度まで血圧が上昇しました。

つまり、干しシイタケの戻し汁を与えていた間だけ、血圧の上昇が抑えられていたことが示された訳です。

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1週間で総コレステロール値が平均25mg低下

シイタケには、高脂血の原因となる血液中のコレステロールを減らす効果が備わることも分かっています。

その試験では、健康な19~20歳の女性20人を2つのグループに分け、一方のグループには毎日普通のシイタケを90g、もう一方のグループには干しシイタケを9g、1週間にわたって食べてもらい、その間の総コレステロール値の変化について調べました。

すると、試験を開始した2日目には、早くも両グループで総コレステロール値が下がりだしました。

総コレステロール値の低下はその後も続き、1週間経った時には、普通のシイタケを食べたグループでは平均13mg、干しシイタケを食べたグループでは平均25mgも低下していることがわかりました。

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高血糖を防ぐ食物繊維も豊富

では、シイタケに含まれるどの成分がこれからの効果をもたらしているのでしょうか。それはシイタケに含まれる「エリタデニン」という水溶性成分であることがわかりました。

エリタデニンはシイタケに特有の成分で、シイタケ以外ではマッシュルームにほんの少し(シイタケの1/70~1/100)含まれているだけという、非常に珍しい成分です。

ちなみに、シイタケは、動脈硬化の原因の一つとなる高血糖の改善にも役立つと考えられます。シイタケには水溶性(水に溶けやすい性質)の食物繊維が豊富に含まれています。

水溶性の食物繊維は、小腸でのブドウ糖の吸収を抑える効果が大きいため、血糖値の上昇を防ぐ強い味方となるのです。

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