酢の酢酸も高血圧や高脂血撃退に役立つ
干しシイタケを酢漬けるだけで作れる「酢戻しシイタケ」は、数ある酢ベジの中でも、怖い動脈硬化を招く原因となる高血圧や高脂血の撃退に特に役立ちます。
酢戻しシイタケなら、高血圧や高脂血を退ける働きを備えたシイタケの特効成分「エリタデニン」が手軽に補えるほか、同様に高血圧や高脂血の改善に役立つと様々な試験でも確認されている酢の酢酸もとることができます。
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酢戻しシイタケの具体的な作り方
用意するもの
- 干しシイタケ10枚程度(国産品がおすすめ)
- 酢(穀物酢)400~500ml(干しシイタケが酢を吸うので少し多めに入れる)
- 密閉できる保存容器
方法
- 干しシイタケを、ひだを上向きにしてザルなどの上に並べ、1時間ほど天日にさらす。こうすることで、干しシイタケの中にビタミンDが増えやすくなる。
- 濡れ布巾で干しシイタケを軽くふき、ほこりなどの汚れを除いた後、保存容器に入れる。
- 干しシイタケを入れた保存容器に酢を注ぎ入れる。冷暗所で一晩つければ出来上がり。冷凍保存で、2~3週間くらい保存がきく。
作る際にポイントとなるのが、酢につける前に干しシイタケを1時間ほど天日にさらすということです。
こうすることで、太陽光に含まれる紫外線によって、干しシイタケに含まれるエルゴステロールという物質がビタミンDに変化します。
ビタミンDには、カルシウムの吸収を高めるとともに、カルシウムが骨に沈着するのを助ける働きがあるため、骨強化ビタミンと呼ばれることもあります。また、ビタミンDは、血液中のカルシウム濃度を一定に保つ役割も担っています。
特に女性は高齢になるにつれて骨粗しょう症の発症率も高くなります。酢戻しシイタケでビタミンDを積極的に補い、骨強化にも努めましょう。
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特効成分が多い国産品を選ぼう
また、エリタデニンをより多くを補うためには、国産品の干しシイタケを用いることをお勧めします。
国産品の干しシイタケは、輸入品と比べてエリタデニンの含有量が多いことが、高崎健康福祉大学の調査によって示されているためです。こうした差は、菌株や栽培方法の違い、輸送時間などの影響があると考えられています。
酢戻しシイタケは、エリタデニンが抽出された酢と共に、戻したシイタケも料理に使って補いましょう。酢は1日大さじ1~2杯、シイタケは1日半枚程度を補うのが目安です。
酢戻しシイタケは、干しシイタケの旨味たっぷりのだしが酢の中に抽出されるため、他の酢ベジとは一味違った風味が楽しめます。
こうしたうまみのおかげで調味料としても使いやすく、高血圧対策に欠かせない減塩の大きな味方になるはずです。