酢は野菜と漬ける保存食。「酢ベジ」なら簡単に常食ができ、食欲の低下・唾液の減少など中高年の悩みも退ける救世主
食品を長持ちさせる酢の防腐・抗菌作用
酢は、体にいいことがその魅力の一つですが、それだけではありません。
我々になじみ深い日本食でも酢や酢漬けなど、多くの料理で使われているように、酢は防腐・抗菌作用に優れているのもその魅力です。
酢は強酸性のため、酢で食品を漬けると、食品が腐る原因である微生物の働きを抑える効果が得られます。
これによって酢に漬けた食品が長持ちするのです。さらに、サルモネラ菌や黄色ブドウ球菌などのほとんどの食中毒菌に対する抗菌効果もあります。
その防腐・抗菌作用を利用した「酢ベジ」は、日持ちがするのはもちろん、野菜や酢を使いたい分だけ使うことができて非常に便利で、毎日の食事に取り入れるのも簡単です。
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酢の力で低栄養の危険を回避
毎日の食事で酢ベジ、特に酢を取る利点は、今まで紹介した健康効果や食品を長持ちさせることだけではありません。
酢に特有の酸味には、食欲をコントロールする摂食中枢に働きかけ、食欲を増進させるとともに唾液の分泌を促進させる効果があります。この食欲増進・唾液の分泌促進効果は、中高年の方の悩み解消にうってつけです。
加齢によって唾液の減少が起こると、唾液中の酵素の働きも弱まるので味気なく感じてしまったり、それによって食欲不振が起こったり、軟らかく飲み込みやすいものだけを食べがちになったりして、低栄養を引き起こしてしまいます。
低栄養は様々な病気のみならず、筋肉量の低下により要介護の可能性が高まるなど、深刻な結果になることもあり注意が必要です。
そこでお勧めしたいのは、食事の最初に酢をとることです。食事の最初にとれば、唾液の分泌が促進され、後に食べるものが美味しく、消化吸収も良くなります。
と言っても、毎度の食事に酢を使った料理や飲み物を用意するのは意外と大変です。だからこそ、保存が効き、手軽に食べられる酢ベジが活躍するのです。
酢ベジの中でも、そのまま食べてもおいしい酢ショウガや酢タマネギ、酢モヤシなどを用意しておけば常食も簡単です。
食欲がなくなっている人、また食べ物が美味しく感じられなくなった、食べ物を飲み込みづらいなどの悩みを持つ人は、ぜひ酢ベジを試してみてください。
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野菜を酢ベジにするメリット
- 酢の防腐・抗菌作用で野菜が長持ち
酢は酸性なので、生野菜などを腐らせずに保存ができる。また、主要な食中毒菌などを増殖させない抗菌作用もあるので、保存に向いている。 - 酢ベジは手軽に常食できる
酢を毎食取り入れるのは意外と難しいが、「酢ショウガ」や「酢タマネギ」などの酢ベジなら、面倒な準備がいらず、簡単に食事に取り入れられる。 - 食欲増進・唾液の分泌促進作用
酢ベジにして食事に取り入れれば、酢の食欲増進・唾液の分泌促進など、中高年に多い食事の悩みを改善できる。