アロマテラピーの用具には特別なものは多くありません。身近な物で代用できる場合も多く、また全てを揃えなければいけないということでもありません。必要に応じて適切なものを選びましょう。
用具の材質について
用具や容器は、変質しにくく、耐久性のあるガラス製や陶製、ステンレス製のものがお勧めです。精油の成分によって用具が劣化したり、清潔に保てなくなることなどを防ぐためです。
また、利用法によっては熱湯を使ったり湯煎にかけたりすることもあるので、耐熱性のあるものを選びましょう。
用具の手入れについて
用具は常に清潔に保ちましょう。使用後は中性洗剤で洗い、よく乾燥させましょう。ビーカーやガラス棒、保存容器などは、さらに煮沸消毒や、消毒用エタノールなどでアルコール消毒をして乾燥させてから保管します。
用具の消毒煮
- 煮沸消毒
鍋に用具とそれが浸かるくらいの水を入れて火にかけ、沸騰してから2~3分程度煮沸し、取り出して乾燥させます。用具が割れないように鍋の底に布巾などを敷くと良いでしょう。 - アルコール消毒
無水アルコールを精製水で薄めたものをスプレーし、布巾などで拭き取ります。薄めたエタノールをつけた布で拭いてもいいでしょう。
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用具いろいろ
アロマテラピーで使用する主な用具です。それぞれの用途や、材質や大きさなどを選び方のポイントを理解して揃え、使用するようにしましょう。
身近にあるもので代用しても構いませんが、容器やスプーンなど精油や基材に直接触れるものは、誤飲などを防ぐためにも、飲食用のものとは別にアロマテラピー専用として揃えておくと便利です。
遮光性保存容器
遮光性のある色付きのガラス瓶など。内容物を紫外線から守り、劣化を防ぐ。精油や植物油などの基材、トリートメントオイルや手作り化粧品を保存する際に使用する。
芳香拡散器
芳香浴に使用する専用用具。精油を水と共に電気やキャンドルで温めて拡散させるもの、空気圧や超音波で精油の微粒子を拡散させるものなど様々。
マグカップ、ボウルなど
吸入法や、湯に精油を垂らして芳香浴を楽しむときなどに使用。耐熱性のあるものを選ぶ。
耐熱性ガラスビーカー
基材を計量するときや、精油と基材を混ぜるときなどに使用。10mL用、30mL用、50mL用が便利。
耐熱性ガラス棒
精油や基材などを混ぜると15~20cmくらいの長さのものが便利。
深めのたらい、洗面器、足浴専用容器など
手浴や足浴、フェイシャルスチームなどに使用。手浴は手首まで、足浴はくるぶしまで浸かるように、大きさを確認して選ぶ。
タオル、手ぬぐい、バスタオル
沐浴法、湿布法、フェイシャルスチーム等に使用。目的に合った大きさのものを選ぶ。
温度計
湯の温度を測るときあると便利
計量スプーン
塩やクレイなどを計量する際に使用。小さじ(5mL)、大さじ(15mL)の他、少量を量れるものが便利。
小鉢など
入浴剤やパックなどを作る際、材料を合わせる時に使用。
スパチュラ
クリーム状の材料を混ぜ合わせるときやビーカーなどから保存容器に移す際に使用する。バックやクリームを皮膚に塗布する時にも便利。紙製の使い捨てタイプもある。
はかり
ミツロウなど固形の基材を計量する時に使用。1g単位で量れるデジタルスケールが便利。
鍋
基材を湯煎にかけて溶かすときに使用。
ラベル
適切に保管するために、内容物の情報を記載する。