植物と地球の関係

太古の昔より植物と地球環境は深く結びつき、地球上の様々な生命を守ってきました。私たちにとって、また地球全体の環境を保全するために、植物がいかに重要な存在であるかを学びましょう。

73e63e21ca73bbb90d2be5d5a813294e_s

地球と生命

地球での生命の誕生は、非常に限られた条件下での、稀有なでき事でした。太陽と地球の距離が今より近くても遠くても、全ての源である海も作られず、生命が誕生することはできなかったと考えられます。

また「大気」が薄いフイルムのように地球全体を包み、太陽からの有害な紫外線の吸収したり、温室のように太陽エネルギーを取り込み、熱の流出を防ぐなどの役割を果たしています。

これにより、地球上に生命が生存し続けられるのです。その他、生命の誕生や生存に適した様々な要素が繊細に組み合わさり、美しい水と緑の惑星を作ってきました。しかしこれらは人の手が加わることによって、容易に変化してしまいます。

【スポンサードリンク】


植物による環境の形成

生命が誕生する前の地球は、生物が生きられる環境ではありませんでした。大気の大部分は二酸化炭素で、気温も非常に高い状態でしたが、生命が誕生し植物が発生したことで、徐々に変わっていきます。

大きな変化が起こったのは、植物が光合成をするようになってからです。大気中の二酸化炭素と酸素のバランスが変わり、現在の大気が作られました。

このように植物をはじめとする生物は、周囲の環境に働きかけて変化させたり、自信を環境に順応したりといった過程を繰り返してきました。こうした相互作用を「地球と生命の共進化」と言います。

協力し合う植物と環境

植物は光、水、大気、土壌など、周囲の環境に支えられながら生存しています。一方で、植物も周囲の環境に恵みを返しています。

光合成による酸素の排出の他、葉から蒸散させる水蒸気で気温や湿度に影響を与え、穏やかな気候を作ります。

葉や下草は雨が地表に直接当たるのを防いで土の流出を防ぐ他、土中に張った根も土をしっかり捕まえて保ちます。朽ちた葉からは微生物などの働きで、養分を含む豊かな土が作られます。

このように、植物は時間をかけながら、自身や生物が住みやすい豊かな環境を整えているのです。

【スポンサードリンク】


植物が作り出す生物多様性

地球上には様々な生物が存在し、互いに関連し合いながら、各々の生態系を作っています。このことを生物多様性と言います。

まず、植物は様々な生物の命を支えています。虫や鳥など、動物の餌になる他、枝や葉によって、動物が身を守るための住処も提供しています。

一方で、植物も虫や鳥、動物を種の生き残りに利用しています。花粉や種を遠くに運んでもらい、生息域を広げることもその一つです。

作物や薬となる植物の75%は、虫や鳥の媒介で受粉しているとも言われます。このようにして、様々な植物に満ちた、豊かな自然が作られています。

こうした植物をはじめとする多様な生物の存在は人類にとっても有益です。例えば食料や家の資材、日用品を植物から作っています。

また多様な生物の存在は、有害生物や病気が一気にはびこる事態を防いでいます。さらに薬品などの材料となる多様な動植物が存在するからこそ、現代医学、化学が発展し、私たちの健康や生命の支えとなっています。

地球環境に迫る危機

このように、相互に関わり合いながら多様な生態系を保ってきた地球。しかし、今、そのバランスが崩れ始めています。

地球温暖化や森林の伐採、大気や水の汚染などによる悪影響は、食物連鎖などを通じ、生態系全体に拡大してきます。

こうした生物の変化はやがて、土、水、大気など周辺環境に影響を与え、いつか地球全体の環境に壊滅的なダメージが表れるようになるでしょう。

スポンサードリンク

【スポンサードリンク】




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする