運動は上手に生活に取り入れることで健康の維持増進を助けてくれます正しい誤ったといれ方をすると返って体を壊す原因に運動の種類や効果について知り適切な取り入れ方を学びましょう。
運動の効果と適度な運動量
近年日本では、生活習慣病の若年化や増加が大きな問題となっていますが、その要因の一つが運動不足と考えられています。
適度な運動は、生活習慣病の予防や改善などにも効果をもたらします。また、リフレッシュやストレス解消という心の面での作用も大きいのです。
適度な運動の程度は年齢や性別、体力などによって異なります。例えば普段全く運動をしない人が、急に激しい運動をすると、身体の負担となることもあります。
「健康づくりのための身体活動基準」(厚生労働省)では、スポーツなどの「運動」と、家事や通勤といった「生活活動」を合わせた「身体運動」を増やすことが奨励されています。
つまり、スポーツだけでなく、掃除や買い物といった日常生活の中で行う活動も含まれるということです。
健康づくりのためには、適度な運動を毎日継続することが大切です。まずは「生活活動」の中で動きを増やすよう工夫し、さらに無理なく取り入れられそうなエクササイズをプラスすると良いでしょう。
生活習慣病
食生活や運動といった、普段の生活が発症や進行に関わっている病気。代表的なものが高血圧症、脂質異常症、糖尿病、肥満など。この4つ俗に「死の四重奏」とも呼ばれ、重複すると心筋梗塞などの可能性が一気に高まると言われています。
健康づくりのための身体活動基準
「健康づくりのための運動指針2006(アクティブガイド2006)」として厚生労働省によってまとめられた身体活動の基準が、2013年に、新たな研究などを盛り込んだ「健康づくりのための身体活動基準(アクティブガイド2013)として改定されています。
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心身にプラスの働きをする運動
各器官への効果
- 神経系:リラックス/リフレッシュ/ストレス発散/安眠/脳活性化など
- 呼吸器系:肺活量増加/呼吸器の機能強化など
- 循環器系:血流促進/心筋強化/耐久力増加など
- 消化器系:食欲増進/消化機能アップなど
- 骨格系:体格の維持強化/持久力・柔軟性向上など
全身への効果
- 恒常性維持・強化
- 生活習慣病予防(高血圧症/脂質異常症/糖尿病など)
- 肥満予防・改善/骨粗鬆症予防
- 基礎代謝量上昇/自律神経の安定化
運動の種類
運動には大きく分けて有酸素運動(エアロビクス)と無酸素運動(アネロビクス)の2種類があります。二つの違いと効果的な取り入れ方を知りましょう。
有酸素運動(エアロビクス)
ウォーキングやジョギング、サイクリングなど、軽度~中等度の長期時間継続できる運動のことです。深い呼吸で酸素を取り入れながら、ゆっくり体内のエネルギー源を燃やします。
有酸素運動は体内の大きな筋肉を使うため血行が良くなり健康維持につながる他、むくみを解消したり、血圧を安定させるなどの効果も期待できます。また蓄えた脂肪をエネルギー源として使うため、内臓脂肪が減少する 効果もあります。
内臓脂肪
体脂肪には、皮下脂肪(皮膚の下につく脂肪)と内臓脂肪(内臓の周りにつく脂肪)の2種類があります。内臓脂肪の多い内臓脂肪型肥満は、生活習慣病につながる危険性が高いのです。また内臓脂肪は代謝が活発なため、運動によって落ちやすいという特徴があります。
無酸素運動(アネロビクス)
短い時間内で強い力を必要とする運動です。酸素をほとんど使わず筋肉内の糖質を主に使うため、無酸素運動と言います。筋肉量を増やし、基礎代謝を上げるのに役立ちます。
無酸素運動は筋肉への負荷が大きく、疲労物質の「乳酸」が発生するため、長い時間は続けられないのが特徴です。しかし筋肉や骨の量を増やして体格を維持するためには大切な運動です。
加齢などで足腰が弱くなり、寝たきりの危険因子となる「ロコモティブシンドローム」を防ぐためにも、普段から適度に取り入れておきましょう。
無酸素運動と基礎代謝
筋肉トレーニングなどの無酸素運動は、直接的に脂肪を減少する効果は無いが、筋肉量を増やすことで基礎代謝を高め、脂肪の落ちやすい身体を作ります。
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有酸素運動の例
- ジョギング
- ウォーキング
- 水泳(軽度)
- 水中ウォーキング
- 縄跳び
- サイクリング
- ヨガ
- ダンスなど
→脂肪の燃焼・血行の改善などが期待できる
無酸素運動の例
- 短距離走
- 強度の高い筋肉トレーニング
→筋肉が増え、基礎代謝のアップが期待できる
運動時のアロマテラピー
運動後の疲れた身体をトリートメントで癒やしたり、ストレッチをしている時に芳香浴を行いさらにリラックスするなど、より楽しく運動するためにアロマテラピーを活用するのも良いでしょう。