食材の味を引き出す酢を常食すればおいしく減塩でき、食材のカルシウムの吸収も促して骨粗鬆症も防止!
味気ない減塩食も酢で満足度アップ
「メタボリックシンドローム(代謝症候群)」の原因の一つにあげた高血圧ですが、高血圧を防ぐ手段として、食事で酢を積極的に使うことも非常に効果的です。
高血圧の原因は、普段の食生活における塩分の過剰摂取にありますが、減塩を意識しすぎると味が味がぼやけてしまい、食事が味気ないものになってしまうので長続きしません。
そこで活躍するのが調味料としての酢の力です。酢は調味料として使うことで、塩味を強く引き立てる効果があります。
普段より塩分を減らしても、満足感はそのままに無理なく減塩ができるのです。しかも、高血圧の改善効果も併せて期待できるので、すでに血圧が高めの人には一石二鳥です。
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酢とカルシウムの組み合わせで骨量増加
さらに、酢は他の栄養素の吸収を助け効果を倍増させる働きがあります。その代表的な栄養素は人間の体にとって重要なミネラル(無機栄養素)の一つである「カルシウム」です。
特に、女性ホルモンの分泌が減ることによって骨密度が低下し、骨粗鬆症になる可能性が高い中高年の女性にとって、酢は骨量不足を防ぐ救世主となってくれるのです。
しかも、カルシウムは体に吸収されにくい栄養素で、これを促進する酢は非常にありがたい存在なのです。
酢によるカルシウムの吸収促進効果は 試験でも実証されています。カルシウムの豊富な乳製品や大豆食品、骨ごと食べられる魚介類などと一緒に酢をとり、骨粗鬆症予防に役立ててください。
また、酢はカルシウム以外でも鉄の吸収を促進することが分かっており、血液の生成に関わる鉄の吸収を促すことで、貧血の予防にも効果が期待できます。
- 試験では卵巣を摘出したラットを用いて、食酢を添加したカルシウム入りの飼料と、食酢を添加していない飼料で比較したところ、食酢入りの方がカルシウムの吸収率が上昇した。