ハチミツの健康効果は強肝作用、摂取試験では肝機能が改善

蜂蜜の健康効果の第一は、強肝作用で、摂取試験では肝臓病患者124人の肝機能が改善

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最善の二日酔い対策は蜂蜜の摂取

つい飲み過ぎてしまった翌朝にやってくる二日酔い。お酒を飲む人なら一度は経験したことがあるでしょう。

二日酔いを治すには、しじみの味噌汁やスポーツドリンク、トマトジュースなどがいいと言われていますが、数ある二日酔い対策の中で最も効果的なのは蜂蜜です。

これは全米頭痛財団による研究報告ですが、二日酔いになってからだけでなく、飲酒の前後にひとさじのはちみつをなめるだけでもひどい二日酔いが防げるとのこと。

酒のアルコールは、肝臓で分解されて有害物質のアセトアルデヒドに変わり、さらに再分解されてエネルギーになります。

しかし、アルコールの摂取量が肝臓の処理能力 を超えると、アセトアルデヒドが分解されないまま残り、頭痛や吐き気を起こすのです。

蜂蜜に含まれる主要な糖分では、体に吸収されやすい果糖(フルクトース)が4割を占め、この果糖がアセトアルデヒドの分解を促して頭痛や吐き気を緩和します。

そこで、二日酔いで辛い朝は、肝機能の促進と脱水症状を抑えるために、コップ一杯の水にティースプーンでひとさじのはちみつを加えて飲むといいでしょう。

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肝機能を高める水溶性ビタミンを補える

ハチミツには、肝機能を改善する成分が他にも含まれています。その主な成分が、コリンとパントテン酸です。

まず、水溶性ビタミンの一種であるコリンは全身の細胞に含まれており、酵素(体内の化学反応を助ける物質)を補助する補酵素の役割を担います。

肝臓では脂肪やコレステロールの代謝に関わり、肝臓に脂肪がたまりすぎないようにしてくれるのです。

パントテン酸も水溶性ビタミンの一つであり、全身の中でも肝臓に多く含まれています。そして、補酵素として糖質・脂質・タンパク質の代謝とエネルギー産生に関係し、善玉(HDL)コレステロールの合成も促します。

善玉コレステロールは、動脈硬化の原因になる悪玉(LDL)コレステロールを回収して肝臓に運ぶ働きがあるため、はちみつでパントテン酸を補給することは、血管の若返りにも役立つのです。

はちみつの強肝作用については、1960年代にルーマニアのスタンボリュー医師が肝炎などの患者さんに蜂蜜を摂取してもらう研究を行っており、対象者の124人全員に肝機能の改善が見られたと報告しています。

当然、蜂蜜のとりすぎは肥満や脂肪肝の原因になりますが、毎日ひとさじ程度の蜂蜜なら肝臓の健康維持に役立つと言えるでしょう。

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