精油の基礎知識と安全な取扱いを理解したところで、実際に香りを体験してみましょう。ここでは香の試し方と正しい精油の選び方を紹介します。好きな香りを楽しみながら精油への理解を深めていきましょう。
香りの試し方
精油をティッシュペーパーなどに落とす
精油ビンの多くにはドロッパー(中栓)がついていて、ビンを傾けると精油が1滴ずつ落ちてきます。
まず、ティッシュペーパーやムエット(試香紙)などに精油を1滴落としましょう。ビンを振ったりせず、ゆっくりと落ちてくるのを待ちます。
ゆっくりと鼻に近づける
試香紙を鼻に近づけながら、空気中に広がった香りをゆっくりと嗅ぎ、香りを楽しみます。皮膚や粘膜などへの刺激も考え、近づけすぎたり、精油が直接肌に触れたりしないように注意します。また、体調には気をつけ、長時間試すことは避けましょう。
ドロッパー(中栓)
一般的な精油瓶のドロッパーは、真ん中に穴があいていてそこから精油が出てくる仕組みになっています。その穴の横にはさらに小さな空気穴があります。精油が出にくい時は、その空気穴を上にして、ビンを傾けると出やすくなります。
ムエット(試香紙)
香りを試すための専用の紙です。短冊状の白い厚手の紙の先に精油を1滴落として香りを確認します。
精油の粘度と色
精油によって粘度が異なるため、ビンから落ちてくる速さも異なります。また、精油にはそれぞれ色の違いもあるので、ティッシュペーパーなどについた色を確認してみましょう。
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精油の選び方
購入はアロマテラピー専門店で
最近はインターネットなどでも精油を購入できますが、特に初めての場合は、アロマテラピーの専門店に足を運び、実際に香りを試しながら選ぶのが安心です。
同じ精油名でも、メーカーによって産地などが異なれば香りにも違いが出るので、そうしたことも確かめられます。
また、知識の豊富な販売員から、精油に関する情報や使用方法などを聞くと、楽しみ方の幅も広がるでしょう。
好きな香りを選ぶ
精油を選ぶ際に最も大切なのは、自分にとって心地よい香りかどうかということです。心地よいと感じることによってリラックスやリフレッシュ効果がもたらされるので、まずは作用などより、自分が好きな香りかどうかを感じてみましょう。
遮光瓶に入ったものを
精油は光や熱・空気によって劣化するので、大抵は濃い茶や青色をした遮光性のガラス瓶で販売されています。
また、1滴ずつ落とせるドロッパー(中栓)のついたものが使いやすく、おすすめです。
表示を確認する
精油を選ぶ際は、ラベルの製品情報を確認しましょう。公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)では、製品情報は使用上の注意などの表示を審査し、基準に達しているものを「AEAJ表示基準適合認定精油」として認めています。
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精油の類似品に注意
アロマテラピーで使用する精油は、100%天然植物由来のものです。「アロマオイル」などの商品名で売られているものには、成分の異なる類似品もあるので注意してください。
精油の製品情報
AEAJ表示基準適合精油認定制度より
- ブランド名
- 品名(精油の名前・通称)
- 学名
- 抽出部分(部位)
- 抽出方法
- 生産国(生産地)又は原産国(原産地)
- 内容量
- 発売元又は輸入元